海洋汚染を止められるスクラバー

海洋汚染という言葉は、1990年代頃から新聞やニュースなどで度々目にするものです。日本は列島を大海原に囲まれた環境となっているため、特に海洋汚染の影響を強く受ける国です。太平洋で大型貨物船が座礁をした際は、宮城県から鹿児島県沿岸一帯に重油が流れ着き、漁業がおこなえないという深刻な問題を浮き彫りにしたこともあります。または1980年代頃まで、家庭や工場からでた下水を直接放水していたことで、赤潮が発生する事態にもなりました。

これらの汚染問題を解消するために使用されたのが、スクラバーです。この装置は1960年代にスウェーデンにある造船会社が開発をしたもので、もともとは船舶に取り付けるろ過装置でした。炭・砂・フィルターなどを内部に備えている直径50センチメートルの鉄製の管で、この中を汚水が通ることで濾過をすることが可能です。スクラバーは本来は汚水を飲水にするために使用するものでしたが、これを環境省では沿岸一帯に建設した処理施設のプールの底に取り付けるに至ります。

約2ヘクタールの巨大なプールの底一面にスクラバーを取り付け、海水を引き込んで一定期間の処理を実施し、再び放水をすることで重油を取り除くことができました。この処理が完了するまでに2年間もの歳月を要しましたが、本来の自然環境の処理だと約40年は時間を要するところを大幅に短縮ができたといえるでしょう。海洋汚染を見事に止めることに成功をした画期的な装置です。

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